ダベるブログ~略してダベログ~

空は青いし、海は広いし、つうはマンガと映画が好き♪

ブルーピリオド1巻でアオイホノオを感じろ!

f:id:rosso0083:20180122073719j:plain

【あらすじ】

主人公のヤトラは高校生2年生。
オールをして軽くお酒を呑んで騒いだりするフツーの高校生。

トモダチとバカも出来るけど勉強も出来る。
一見、リア充な高校生の八虎は勉強にしても
トモダチ付き合いにしてもゲームをクリアするような
感覚でこなしてるだけで何か情熱があるワケじゃない。
かと言って、それを全て捨てるほどにも冷めてもいない。

そんなフツーの高校生の八虎が絵と出会い変わっていく。

『それは青くて熱くて理屈じゃない。好きとスキルで描く青春群像劇』

 

先日、レビューした「ランウェイで笑って」で少し感じていた

物足りなさを補ってくれる作品に早々に出会た。

 

daberu0083.hatenablog.com

 

「ランウェイで笑って」にもっとファッション業界の蘊蓄の部分に対して

物足りなさを感じていたのを埋めてくれたのが「ブルーピリオド」でした。

 ジャンルは違えどカッコいい外側と骨太な中身を伴った作品。

 

美術部と言う一見、地味に見えるモノを題材にしながらも
もうコレ、スポコンじゃない?と感じさせてくれる部活マンガ。


高校2年生にして美術部に入る八虎は部の誰よりも絵が下手。

その為に数をこなし。情熱だけでなく技術も覚えながら
上手くなっていく様はスポーツマンガと言っても過言じゃない。

 

「絵」「美術」という感覚的な題材を上手く論理的に説明してくれるので

感覚で分かっていた部分をキチンとロジカルに教えてくれる。

なのでナルホドなるほどの連発。

 

そういった美術部や絵画のHOWTOマンガとしても素晴らしいです。


絵を描く八虎が自分が好きなモノに目覚めていく姿は

まさに部活マンガの主人公そのもの。

 

周りに合わせて求められるような役を演じていく。
フツーに過ごしてフツーに大学に行って何者でもないモノに
なっていくのだろうと八虎自身が感じていた。

 

そんな時に美術室に飾られた一枚の絵目を奪われる。

その絵は美術部の森先輩が書いた作品だった。


それを八虎は「凄くイイ絵ですね。こんな絵を描けるなんて
才能があって羨ましいです」と声をかける。

 

森先輩は「才能なんてないよ。絵のこと考えてる時間が他の人より多いだけ」

と応えるのだった。

 

八虎は褒めたつもりが苦言を呈されてしまう。
少しバツが悪くなってしまう八虎。

 

その絵に人の肌が緑色に描かれるのを引き合いにして
八虎は自分も朝方の渋谷のスクランブル交差点をが自分にとって

青い情景に見えると言う。

f:id:rosso0083:20180122075252j:plain

それを言った八虎は「バカなコト言ってますよね」と恥ずかしがる
しかし、それに対して森先輩は
「君にとってそれが青に見えるならウサギやりんごが青でイイんだよ」
と言われる。

 

その時、初めて本音で話して、そして本音で返して貰えた瞬間だと八虎は

少し感動するのだった。

 

ここの演出も素晴らしくて。
八虎に褒められて返答してる時は八虎の顔を見ずに自身の絵を見たまま

答えてるんですが八虎が「スクランブル交差点が青く見える」と
言った時には「青でいいんだよ」と言った時には
八虎の目を真っすぐに向いて言ってくれてるというシーンは
ホントに印象的で、まさにここから八虎の物語が始まっていくという

シーンとしては、完璧だと言える。

そのキッカケになる相手が安易にヒロインとかじゃないのも好印象。

 

キレイとかカッコいいなどの感覚的なモノを絵画や八虎にとって

見えてる世界としてビジュアルで見せてくれるし。

 

マジになることの熱さとワクワクをくれる。
自分の人生にワガママになれるのは自分自身だと訴えてくる熱いマンガです。

 

動画レビューもやってますのでよければ鑑賞して下さい。

youtu.be