ダベるブログ~略してダベログ~

自分が気に入ったモノやイイねと思ったのを書いていくブログです。ようは1人でダベっているような感じで気楽にやっていこうと思います。備忘録にも。

『この世界の片隅に』を観てきたハナシ(ネタバレはしないっす)

これぞ!!!体験型映画だ!!!

こうの史代先生原作のマンガ『この世界の片隅に』をクラウドファンディングから始まったのが、今作である。

あらすじ

子供の頃から暇があれば絵を描いている子供だった浦野すず。18歳になると北條家に嫁ぐことになる。見知らぬ土地の「呉」に移り住むこととなる。戦争が始まり、次第に物資が少なくなる中でも、その日常に輝きを見つけながら暮らしていくのだった。

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皆さん。予告ご覧なりましたか??

イイ意味で予告とは違って期待を裏切ってきますよ。この作品は。

 

一言で言うと…

『すずという人間を通してPOVのようにして昭和の時代を追体験できる映画』

 

劇中で、主人公のすずは「自分がイマ、夢を見てるのか。現実なのか。分からなくなる。」というセリフがあります。白波が白ウサギに見えると劇中でもウサギに見える。という形で表現されてます。なので、この映画「この世界の片隅に」の見える世界はすずという人間を通してPOVのように昭和の世界(戦時中)を追体験できるようになってます。すずは、マイペースで柔らかい表情の持ち主。好きな絵を描いて辛く悲しい事も表に出さない。すずから視た世界の造形が、まさに「この世界の片隅に」のキャラクターデザインなんだと思います。なので…予告を見てチョット絵柄が苦手かもと思った方も、そういう目線に思っていただければ大丈夫なハズです!

 

まだ…どうかな?と思っている方へ。

こういう部分が引っ掛かりがあれば楽しめるというポイントを紹介していきます。

ジブリが好きな方!

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予告をご覧になるとキャラクターが柔らかいのは分かると思います。で、先ほど述べたように絵が好きなすずの幼少期はジブリおもひでぽろぽろ」みたいにファンタジーさと現実が混ざり合った雰囲気を纏っています。

そして、実際この作品の監督の「片渕須直」監督はジブリの「魔女の宅急便」のスタッフとして参加しています。しかも、企画・準備段階では監督に抜擢されていたのです。ですが最終的には宮崎駿監督が監督を務めるコトになります。「魔女宅」では演出を担当した片渕須直監督なので現代文明と箒に乗った魔女というのを上手く描いたので、すず(この世界の片隅に)のファンタジーな雰囲気を上手くまとめています。

 

飯テロ映画が好きな方!!!

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この作品は戦時中の広島は呉を舞台にして、次第に戦争が激しくになっていく中、配給は日に日に乏しくなっていく。そういう中で工夫しながら食事を作って暮らしている。

少ない材料をやりくりする姿は、現代のやりくり主婦のようなすずは、その節約生活をすることが楽しいかのようにごはんを作っていく。その方法は様々で、時には戦国時代の篭城した武将が考案したレシピを駆使したりしている。そういう貧しさでは「火垂る墓」と同等なのにも、かかわらず映画の雰囲気は真逆なんですね。本当に楽しく料理するすずの姿は「いま、戦時中だよな??」という風に錯覚してしまうくらいです。

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ミリタリーが好きな方!!!!

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この作品の監督である「片渕須直」さんの代表作といえばガンアクションアニメ「ブラックラグーン」や大友克洋監督のオムニバス映画「メモリーズ」の中の1作「大砲の街」を手がけ、実際の戦闘機を操作するシューティングゲームエースコンバット」のアニメを担当するなど。ミリタリー部分も得意とされています。

実際、劇中に出てくる町の「呉」は軍港の町。色んな戦艦などが登場するが、それも細かく描かれていて人物キャラクターの柔らかさと戦艦などの重厚さ緻密さを上手く融合させてるのは流石の一言です。

 

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日本昔ばなしが好きな方!!!!!

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この作品の素晴らしいポイントの大きなトコロ。戦争映画なのに「戦争は酷い」「戦争はいけないコト」というのを全面に出してこないのに、観終わってみれば、どんな戦争映画よりも戦争の悲惨さを描けているというのが素晴らしい部分です。こういう戦争映画があったのかという発見がありました。

おっと、少し本題から逸れましたが。昭和の戦時中のすずという人間を通して昭和を知ることとなる、この作品。まるで現代に生きてお婆さんになったすずから昔話として聞かせてもらっているような感覚にも感じられます。

そして、日本昔ばなしのような日常にあるような笑いであったり、知恵であったり、教訓などの教えなども含まれているので子供が見ても笑えたり学ぶことができる作品です。

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アニメ好きなアニオタなアナタ!!!!!

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この作品の監督の「片渕須直」については上記で記述した通りですが。この作画に関わってるのはMAPPAとMADHOUSEが参加しています。

まずはMAPPAといえば今期の作画ヌルヌルアニメで話題の「ユーリonICE」を手がけています。そして、MADHOUSEは「ワンパンマン」や「ちはやふる」アニメ映画でいえば「時をかける少女」も手がけてる。

制作会社だけでなく声優も豪華。小野大輔細谷佳正とイケメン声優を起用してます。しかも、細谷は広島出身だし。そういうアニメ好きが観ても楽しめる部分もキチッとおさえてます。

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以上の5つのジャンルが好きな方は、この作品を楽しむことができると思います。

入り口は、その5つのジャンルそれぞれから入ったとしても監督や、この作品が意図するゴールに最終的に導いてくれるので、どんな形からでも楽しめると思います。

 

今年の大ヒット邦画の一角を担う作品。

社会現象となっている「シン・ゴジラ」や「君の名は。」と並ぶビックタイトルになるコトは間違いないのですが…正直、メディアが取り上げてくれるかが微妙です。

正直、「君の名は。」の社会現象の後押しはメディアのパワーがあると思うんですね。テレビで流行ってるという特集を組まれる。今までアニメ映画を見ていない人も観に行かせる効果があったと思います。

しかし、この「この世界の片隅に」は主演がのん(能年玲奈)なんですね。芸能事務所からの独立が影響して芸能界のしがらみなのか完全に干されてる状態で取り上げてるのはNHK、この映画に出資してるTBSラジオ(でもテレビのTBSは取り上げてない)くらいなのでメディアで大きく取り上げられないと思うのでSNSなどのクチコミが大事なのでブログで書こうと思った次第です。

 「君の名は。」は未だに全国300館近い公開規模を保っています。それに対して、この「この世界の片隅に」は全国63館と少ないですが、少し遠出しても観る価値があると思っています。

映画の内容にあまり触れていないのは前情報ナシに見ていただくのが最大の楽しみ方なので、敢えて書いていません。この映画を観終わってお昼ごはんを食べるのがオススメです。できれば和食を。白いご飯を見たときに、またこの映画を思い出しては感動できると思います。

 

動画レビューはコチラ。もちろんネタバレなしなので、ご安心を。

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