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ダベるブログ~略してダベログ~

自分が気に入ったモノやイイねと思ったのを書いていくブログです。ようは1人でダベっているような感じで気楽にやっていこうと思います。備忘録にも。

『映画 聲の形』の字幕上映について

映画

・ネットで話題になっている『映画 聲の形』の字幕上映について。

どうも。最初は映画の感想をブログに書こうかと思っていましたが、何やら別の所で話題になっている部分があり、その話題に自分なりに思うことがあってブログに書こうと思った次第です。

自分は専門家でも何でもないので一個人の考えとして聞いていただきればと思います。ちなみに文才などないので読みづらいかとは思いますがご理解のほど宜しくお願い致します。

togetter.com

『映画 聲の形』は感動ポルノではない!!!

まず、自分の立ち位置としてハッキリさせておきます。もちろん、映画のバリアフリー化には賛成です。邦画の字幕上映が少ないのが、もっと増えるべきだとは思います。

 

だからと言って、この『映画聲の形』が聴覚障がい者が出ているのに公開初日から字幕をつけないのはダメだ!全ての上映回に字幕をつけろ!という声に対してはノーです。制作側はよくやっていると言いたいです。もちろん、これもキチンと説明します。

 

なぜなら、この『映画 聲の形』はイジメをした将也と聴覚障がいを持つ硝子とが恋愛に発展してハッピーエンドを迎える物語ではありません。そして、聴覚障がい者に希望を持って欲しいという物語でもありません。

それは原作マンガも、そうですし。映画聲の形も、それは同じなのです。

なので、そもそも感動ポルノではないというのを強く言いたいです。

 

とはいえ、予告では恋愛要素が前面に出過ぎてるなと思います。

『映画 聲の形』が聴覚障がい者に向けた作品ではないのが分かるポイント

まず、原作者の大今良時さんは、この作品を描いた時にテーマとして「人と人が互いに気持ちを伝える難しさ」を読者に聞いてみたいというモノでした。

ご自身の母親が手話通訳者というコトもあって、母親からのサポートもあって硝子を描いたとも語っています。

なので、このマンガを使って「聾唖者と健常者の理解を深める」というモノではなく、「人がコミュニケーション」を取る難しさを表現するのが分かりやすいキッカケ、母親の職業などの要因があって書かれただけであるのがわかります。身近にあったテーマとして描いた。それが外国人とのハーフ(ここでは分かりやすくハーフと呼称します)という境遇であれば、ヒロインはハーフだったかもしれません。

それを匂わすかのように将也の姉の旦那さんは黒人のペドロという設定になっています。

原作者の大今先生がコミュニケーションの難しさを描いたモノが、ネット上で色々とコミュニケーションがうまくいかない構図になっているのは残念だなぁという印象です。

 

いま挙げた部分は個人的な感想と印象です。それに対しては100人いれば、それぞれの受け取り方があるので何とも言いません。

個人的には制作サイドはよくやっていると言いたいのです。

 

制作サイドが字幕上映に配慮していると思う部分。

ネットを調べると今回の『映画 聲の形』に関して、「初日から字幕上映がないんだ」「聴覚障がい者が扱われている作品なのに、そういう配慮が見えないから観に行きません」

悪目立ちなので、そういうのが全てとは思いませんが、観てない人ほど、そういう意見があるように見えるのはホントに残念なコトです。

『なぜなら、そういうコトをすれば、するほど邦画字幕上映は少なくなるコトはあっても増えるコトはないというコトなのです。』

繰り返しになりますが、自分は『映画 聲の形』は聴覚障がい者に向けた映画ではないという見解ですが、そういう方面向けだったとしましょう。

それを見た配給会社(スポンサー)などはいや、そう言っても聴覚障がい者をテーマにした作品でも、そういう当事者(聴覚障がい者)が来てるのは少ないよね。わざわざコストがかかる字幕上映なんて増やす必要はナシ。まして他の邦画につける必要もないんじゃないの?って見解になってしまいます。

邦画の字幕上映の現状

邦画の字幕上映が始める映画は公開後、3週間後~1ヶ月後ぐらいが一般的な印象です。そして、公開期間は2~3日間など期間は短いモノが多い。さらに言えば、字幕が付く回は朝イチであったり、レイトショーだったりと、どうしても客入りが少ない回に限られがちだというコト。

全ての邦画に字幕が付くワケではなく、いわゆる大作と言われるようなモノが多くマイナーな作品には付かないコトもしばしば。

字幕が付くのは大きなシネコンが多く、規模が小さい劇場では観れないことも多いです。

コレが邦画における字幕上映についての日本に置ける現状です。コレをスタンダードにしておいて下さいね。もちろん、この現状がイイとは思っていません。

コレから如何に『映画 聲の形』の制作サイドがチカラを入れているかを説得させていただきます。

1.公開時期について

この『映画 聲の形』が字幕上映されるのは今回の字幕上映がないというのが炎上しているコトによるモノじゃなく予定通りで公開2週目から字幕上映が実施されます。これはHPに更新情報として6月24日にアップされています。そして、ここが重要なのですが全劇場でというコトです。

もちろん上映スケジュールに関しては各劇場によると思います。

 

2.なぜ初日から字幕上映がないのか

基本的に映画の興行収入は最初の9日間を目安にされています。基本、土曜日に始まり翌週の日曜までの客入りをみて、公開するのか切り替えるのかを劇場側が検討します。

最初の週末は、元々観に行くつもりがなくても、週明けの映画ランキングやSNSなどの反響を見て、行くのを決める人も少なくないです。

なので字幕上映だと入らないというのが映画会社の一般的な見解(裏付けのある記事を読んだので後に紹介します)ですので、なるべく最初の9日間は字幕上映ナシでいきたいのが思惑です。それは字幕上映が朝イチなどに配置されがちなのも客数を動員できない原因だとは思いますが。

 

3.アニメ映画は儲かりにくい

映画制作は当たり前ですが、お金がかかります。なので資金力がないと作れないんですね。なのでアニメ映画の制作は多くが資金回収ができやすい、最初にTVアニメを放映してから劇場版を制作するモノが多い。最近、人気のある「ガルパン」も同じ流れですし。

今回、『映画 聲の形』を手がけている「京都アニメーション」は「けいおん」も「たまこラブストーリー」も元々はTVアニメを放映してからの劇場版を制作しています。

そして、何にしても資金力。老舗アニメ制作会社のマングローブが劇場アニメの「虐殺器官」を公開11月を控えた段階で同年の9月末で破産してしまい公開が延期してしまったのも記憶に新しい。それくらいアニメ映画をイキナリ劇場公開するのは難しいにも、かかわらず今回の京都アニメーションは公開翌週から字幕上映をしているという部分の心意気を汲んでいただきたいです。

 

4.配給会社も影響している

『映画 聲の形』は制作は「京都アニメーション」になってはいるが、配給会社は「松竹」である。

でも、映画といえば「東宝」「東映」「松竹」の三大配給会社とは言われていますが、その構図は圧倒的に「東宝1強」なのです。東宝の売上が2016年2月決算が約2294億。そして同じ決算期に松竹は925億。ザックリとした比較ではあるが、三大配給会社と言われながら、これだけの差が「松竹」と「東宝」には差がある。

そして、現状。「松竹」は「シンゴジラ」「君の名は。」というモンスター作品を向こうにしている。「君の名は。」に至っては、ジブリ以来の100億越えを記録して、さらに公開規模を増やすという話もあるくらいだ。

そういう状況下の中、「松竹」配給で『映画 聲の形』はホントによくやっていると思う。採算が取りにくいといわれている中、1週間限定とはいえ字幕上映を全劇場(120館)でやってる。なんだよ金の話かよと思われるかとは思いますが。金の話です。儲けるコトができなきゃ映画すら作れないのですから。例えば日々の生活で苦しい人が、人にお金を貸したり、何かに投資したりは出来ないのと同じです。何か余裕があるから、そういう部分にもお金をかけられるというコトです。

これが「東宝」での配給なら、そんだけ儲かってるんだから、もっと字幕上映を増やせよという声があってもイイとは思います。

興行収入ランキングでも「君の名は。」に次ぐ2位。「君の名は。」が上映館が約300館。同日公開の「怒り」が上映館323館と圧倒的なのに。2位と健闘している『映画 聲の形』は上映館120館。

だから、こういう字幕上映を増やす為にも是非、お時間を作って『映画 聲の形』を観に行っていただきたいです。

 

5.劇場も色々とやってくれている

爆音上映でお馴染みの「立川シネマシティ」のコラムにもあるように現場レベルでは字幕上映にキッチリとコミットしてくれている方もキチンといます。

(さっき字幕が敬遠されている実情の部分)

realsound.jp

字幕上映だけに留まらず全ての映画ファンにより良く映画を楽しんで貰うために今月、オープンした「シネマチュプキタバタ」などもあります。

CINEMA Chupki TABATA

http://chupki.petit.cc/

コチラなどはオープン当初は、それこそ障がいを持った方に楽しんでもらえるいうニーズに応えられると思っていたが、意外にも子供が小さいママさんグループからなどからも、ありがたい存在になっているという。子供を置いては映画は見れないけど。ここなら、そういうコトも実現できるなどの話もあったそうです。スマホを使った音声や字幕をつける試みもあるようですし。

 

他にも大手のシネコンでも、そういう親子の為に映画デビューの支援などもやっていたり、バリアフリー上映なども色々と行っている。情報は少ないけど地道にやっている所も少ないながらもあるのを知るコトから始まると個人的には思っています。

最後に…

冒頭にも書いたように「映画 聲の形」の字幕上映に関して。最低でも観てから「あーだ、こーだ」言って欲しいです。そして、ネットで愚痴を吐き出しても拡散しても、誰も幸せにならないですし。良くもならないです。

ダメ出しじゃなくて、そのチカラを是非、ポジ出しをして欲しいです。もちろん、声に出してないだけでキチンとコミットしている人もいるとは思います。

自分なりに字幕上映について制作サイドのファンとして、こう頑張ってやってるってのを少しでも理解して欲しくて、ブログに書きました。自分なりに、少しでも少しずつでもというのも、この映画で描いてるテーマです。

 

長くなりましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。