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ダベるブログ~略してダベログ~

自分が気に入ったモノやイイねと思ったのを書いていくブログです。ようは1人でダベっているような感じで気楽にやっていこうと思います。備忘録にも。

映画『君の名は。』 を観てきたハナシ(ネタバレはしないっす)

映画

稀代の映像作家から映画監督へ

 

山深い田舎町に暮らす三葉は都会に憧れるフツーの女子高生。田舎暮らしに辟易しながら憂鬱な毎日を過ごしていた。そんな、ある日。目が覚めると見知らぬ部屋。見知らぬ友人、そして自分は見知らぬ男子高校生になっている夢を見るようになる。

一方、都会に暮らす男子高校生の瀧もまた変な夢をみるようになる。行ったこともない田舎町の女子高生になっている夢を見るようになる。繰り返される不思議な夢。そして、気づく。自分たちが入れ替わっていることに。

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 距離感。光と影の描写。背景が感情を伝えてくるのが『新海誠

代表作「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」など。

距離が生む切なさ。田舎と都会で互いに出会わないけれど心の距離は縮まっていくのを上手く描いている。

新海誠の真骨頂。光と影の使い方。

日常の延長にあるんだと感じられる。風景が実写よりもリアルなんじゃないかと感じられる。動画でアニメなんだけど静止画のような美しさを描くのが上手い。

と、同時に なんかPVの延長みたい。映像は綺麗だけどトーンが暗い。モノローグが多いなど。批判も少なくない。だが、個人製作から始まった新海誠の本気がココにある。

 

誰が何と言おうと宮崎駿を超える逸材『新海誠

 

ポスト宮崎駿。と呼ばれるコトが多い2人。細田守新海誠

細田守は元々アニメーター出身の監督。代表作はサマーウォーズバケモノの子など。

もう細田守といえばポストジブリを担ったかのように夏にはジブリスタジオ地図細田守のスタジオ)金曜ロードショーなどで夏には何かしら細田守監督作が放送されてますよね。認知度、興行収入で1歩も2歩も先に行っていた感がある。

だが、それはもう過去の話…この『君の名で。』で新海誠監督が軽々と超えたという印象。

 

何故??傑作なのか?最高なのか???

今までの新海誠作品の5作品が大きな助走に過ぎなかった。と感じられるのが今作の出来上がり。それぞれの作品でテーマという課題をこなして自らの得手不得手を学んだ。

代表作である「秒速5センチメートル」で自分が語ろうとしたモノが受け取り手には上手く伝えられなかった。それがスゴく引っかかっていたと新海誠監督も語っており。今までは何を語るかを大事にしていた。今回は何を語るより何を伝えるかに重きを置いていた。で、監督はコレを観た人に楽しかったと思って欲しいというのをテーマに掲げて作り上げた。

今までは個人製作から始まった新海誠監督だけに色んな部分にクレジットが入ってる方なんですよね。とは言え、さっき述べたように得手不得手があるんですね。そこをキッチリ、割り切ってその分野のスペシャリストに委ねるコトを選んだ。

その英断をした時点で、もう傑作になるのは決まったと言えます。

 

・ キャラクターデザイン 田中将賀

「あの花」で一気にアニメファン以外にも届かせた超平和バスターズの1人。

新海誠監督の弱点の一つにして大きなポイントがキャラクターのチカラが弱いという点を一気にひっくり返してくれた功労者。この田中将賀のキャラクターによって愛着とキャッチでポップにしてくれた。それこそ、キャラクターの弱さだけでなくトーンが暗くなりがちだった部分も明るくしてくれたのも、どんな年齢層にも届くチカラを与えてくれたのが大きかった。

ちなみにOPの部分の作画監督田中将賀が担当してる。そこの映像は、まるでTVアニメのOPのようで。かつ超平和バスターズのテイストが出てて、新海誠監督差品に怪訝を抱いていた人を。新海誠監督作品を初めて観た人も。新海誠ファンも全てを鷲掴みして映画に引き込んでくれます。

 

・ 作画監督 安藤雅司 

ジブリに入社し「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」の作画監督を担当。

元々、背景美術など光と影を使った演出に定評があるのは勿論なんですが。そこにジブリで魅せるキレイだけじゃなく壮大さ、力強さを加えてくれた。

そして新海誠監督のリアルすぎる背景描写とキャラデザの田中将賀が描くポップでよりアニメチックなキャラクターを違和感なく破綻させることなく繋いだのは間違いなく安藤雅司の手腕による部分が大きい。

 

・ 音楽 RADWIMPS

新海誠監督の作品の音楽についてPVの様だ。PVの延長みたいだと揶揄されるコトもあります。それだけ音楽と映像がマッチングしてる証拠だと思うんですが。それを感じる部分の一つは作品があって、後付けに音楽があるというせいもあると思います。

なぜなら「秒速5センチメートル」の「one more time、one more chance」も「言の葉の庭」の「rain」にしても楽曲が先に発表されていて主題歌にあててある。

それが今回は製作が始まってスグに主題歌である前前前世が出来上がったそうです。それを聞いた新海誠監督は、この曲が流れるシーンは一つのピークじゃなきゃダメだと感じた。と言ってるんですね。今回は曲があってからのシーンという今までと逆なんですよね。そして、監督はRADの歌が第3の声なんだと。主役2人が語らない部分を描写して語るのがRADの歌に語らせる。その結果、映画と音楽が溶け合っている。

 

・ プロデューサー 川村元気

映画「電車男」を企画・プロデュースしてのを皮切りに今までにない映画をバンバン、ヒットさせている。その映画の特徴一つとして年齢的にも音楽(CD)がイチバン売れた時に青春を過ごしたのが影響してるのか。映画に音楽を上手く取り込ませるコトが上手い。例えば、「告白」や「モテキ」にしてもミュージカルじゃないけど音楽が効果的に盛り込まれていたり斬新的に配されてる。こうしたチカラがあって今回のRADと新海誠監督の映像と音楽の融合が出来たのも川村元気の下支えもあっただろうと思える。

 

・ 監督 新海誠

個人製作から、この世界に入り、光と影を使った背景美術が感情を持つような演出を得意とされている新海誠監督。評価としては得ているものの。やはり、日常的にアニメを観るファンからだった印象が強かった。それこそ、ポスト宮崎駿と言われるも、ジブリの様に幅広い層には受け入れられてはいなかった。

それを今回のテーマとして意識した「観た人に楽しかったと感じて欲しい」というテーマがあるので。それがキチンと幅広い年齢層に届く王道のエンターテインメントとして出来上がっている。

 そして、ジブリの形が理想形としてポスト宮崎駿を目指してきたコトもあった。が、それではダメだと(星を追う子ども)ポスト宮崎駿を目指すのではなく、自らが目指される存在になるべく今回の作品を仕上げてきたのが今回の「君の名は。

その中で自分のカラーがやっぱり音楽と映像の融合の部分。歌が過剰すぎるのは監督自身も言っている部分なのだが、それがカラーなんだと。それが宮崎駿ではなく新海誠として答えを出した結果だと感じた。実際、素晴らしい出来上がり。確かに戸惑うかもしれないが。やはり、それは初めて体験するコトだからだと思う。新しい試みに楽しんでほしい作品。

今まで弱いと思われていた内向きなストーリーを王道なボーイミーツガールにしたことによって。王道を2016年の形にブラッシュアップしたら最高の出来上がりになったのも、また新しい魅力を垣間見た。コメディセンスも抜群。

ネタバレになるので言及はしないが裏テーマ?劇中のテーマを制作の中からも感じられるし。タイトルに込められた「。」に込められた意味も鑑賞後にハッキリと伝わってくるハズ。そして、その時には「サイコー!!!」と言えるハズ。

 

ジブリの様に壮大で神秘的な自然を「あの花」のポップでキャッチーなキャラクターがRADの歌に乗せて、よりチカラを増した光と影を纏って描写される映像作品』

 

拙い上に長文。読んでいただきありがとうございました。

簡単にまとめた動画レビューもあるので、よければご覧下さい。

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